株式会社 エコロ

新方式(乾燥固化・燃焼)TOC分析計

TOC-800STD TOC 測定装置は、 TOC 測定方法として「乾燥固化・燃焼方式」を特許登録し、世界で始めて実用化した TOC 測定器です。

 

特徴

    TOC-800STD

  • 有機物の検出率 95% 以上を実現
  •  JIS ではフタル酸水素カリウムを基準とし、オルトフェナントロリン、 L- グルタミン酸、酒石酸などの検出率が 95% 以上とされていますが、基準となるフタル酸水素カリウム自体の検出率については規定がありません。
    本装置では、これらの物質を含めて有機物の検出率は 95% 以上で安定しており、 TOC 測定の基準装置となりえます。
  • 検水に SS (懸濁物質)、塩類が多量に含まれていても測定に影響しない
  •  最小流路径 3 mm なので SS に強く、濁質成分を含んだ TOC が測定可能です。
  • 高感度の測定が可能
  •  低濃度の検水でも、乾燥固化による濃縮作用により高感度な測定が可能です。
  • 検水が大量にとれる
  •  検水量は、 10 mL/ 回 以上を実現。
  • 装置価格は低価格
  •  乾燥固化による濃縮作用により炭酸ガス濃度が高く、安価な低感度型の赤外計で測定可能。
  • 新洗浄方式でコンタミネーション防止
  •  上記による洗浄方式を採用して、装置内の残存物を高効率に除去できるので、コンタミネーションが防止できます。

主な仕様

測定時間

形式により違いがあります。
@ヒーター昇降機能付き:2 時間周期
  測定時間 60 分※
Aヒーター昇降機能無し:3 時間周期
  測定時間 60 分※
  待機時間(燃焼管とヒーターの冷却) 120 分

※低レンジ測定時は、検水注入・乾燥を繰り返すため測定時間は 120 分となります。

測定レンジ

@希釈機能付き:1.0 〜 100,000 mgC/L
A希釈機能無し:0.1 〜 500 mgC/L
 (低レンジ時は、検水注入・乾燥工程を繰り返して濃縮する)

乾燥温度

200 〜 250 ℃

燃焼温度

通常仕様: 800 ℃
特殊仕様: 850 〜 900 ℃……耐高温性材料を使用(難燃焼性有機物が対象)

揮発性有機物の測定

揮発性有機物( VOC )は、乾燥工程で副燃焼管により燃焼、測定する

無機炭素の除去

注入前検水にりん酸を添加して pH を 3 以下にして、空気曝気で除去

測定可能な検水の性状

塩分、夾雑物( SS )を含んでいる全ての性状に対応可能

キャリアガス

コンプレッサーエアーをソーダライム筒にて炭酸ガスを除去して使用

赤外分析計の校正

小分け標準ガス(炭酸ガス濃度検定品)にて校正

コンタミ防止

測定終了後に高温蒸気を発生させ、それにより燃焼管や経路を繰り返し洗浄し、コンタミ防止を図る

検出精度

検水中の TOC 検出率は理論値の 95% 以上

繰り返し精度

CV 値 10% 以下(検出率は 95% 〜 100% から想定)

消耗品

燃焼管、ソーダライム、チューブポンプチューブ、ピンチ弁チューブ、他

取得特許

登録番号: 第 5845056 号、出願日:平成 23 年 10 月 31 日、登録日:平成 27 年 11 月 27 日

応用展開

@全窒素の測定
 検水を燃焼酸化させ、発生した高濃度の窒素酸化物を
 NOx コンバータを通し、赤外計で検出する
A全りんの測定
 検水を燃焼酸化させ、発生したリン酸を液体トラップして
 発色試薬を添加して吸光光度法(モリブデン青)で検出する
B油分の測定
 検水中の油分を溶剤(ノルマルヘキサン)に移相し、その位相分を
 燃焼管に入れて溶剤を乾燥させ、残った油分を燃焼して
 TOC として検出する